みなさま、こんにちは。MHスクール校長の林みきです。イギリス、南東部ケント州、世界遺産に登録されているカンタベリー大聖堂に行ってまいりました。カンタベリー大聖堂は、ロンドンから電車で約1時間30分の都市カンタベリーに存在する、宗教都市と中世の趣が共存している都市です。

◆16世紀に造られたバロック様式の正門上の列には天使像、下の列には紋章が飾られています。

カンタベリー大聖堂は、約1400年の歴史を誇る英国国教会の総本山の大聖堂です。中世期以来の巡礼地としての伝統を今日も守り、活動を続ける教会で、毎日礼拝が行われています。世界中の英国国教徒にとって、カンタベリー大聖堂はその母教会になっています。

◆カンタベリー大聖堂の外観

カンタベリー大聖堂の歴史は、597年修道士アウグスティンがローマ法王グレゴリー1世の指令を受け、英国へキリスト教の布教のために渡英しました。アウグスティンは、カンタベリーに修道院を建立、司教座につくと、英国初代のカンタベリー大司教となりました。1170年大司教トマス・ベケットがカンタベリー大聖堂にて、殉教しました。その後ベケットの奇跡と呼ばれる不思議な出来事が次々と発生し、以来カンタベリー大聖堂はヨーロッパで最も重要な聖地の一つとして多くの巡礼者を迎えています。写真撮影が可能でしたのでその一部をご紹介いたします。

◆コロナの屋根に立つ八つの小尖塔

◆豊かな装飾の施された階段の塔

◆15世紀後半のベル ハリー・タワー

◆高さ72メートル。最も特徴的な大聖堂の外観

◆大聖堂内部(身廊)

身廊は14世紀の垂直式ゴシック建築を代表する壮厳なもので、ほっそりとした柱が高いところのヴォールトを支えています。中世期、身廊は巡礼者が自由に集う場所としての役割をもっていました。正式な礼拝はクワイヤ(聖歌隊席)で行われていました。現在、身廊では、主要イベント、聖餐式、特別礼拝、コンサートなどが実施されています。

◆大聖堂の天井から垂れ下がった巨大なアートワーク

カンタベリー大聖堂に飾られている難民服の作品は戦争芸術家アラベラ・ドーマンのアートワークです。アラベラ自身、ギリシャのレスボス島に難民として住んでいた経験からアートワークが生まれたと言われています。 カンタベリー大聖堂が難民のサポートに注力していることが伝わってきます。

*ご参考 カンタベリー大聖堂の公式サイトの記事 

◆聖水盤

チャールズ一世とピューリタン革命の時代。破壊を免れて壮麗な姿で残っている1639年聖水盤。

◆身廊の説教壇

◆ベル ハリー・タワー底部の扇形ヴォールト

◆プルピトウム(1450年代) 

身廊と聖歌隊席を仕切る石造スクリーン、6人の英国国王の彫像が飾られています。

◆大聖堂の聖歌隊席

続きまして、身廊の外側にある小さな礼拝堂に埋葬されている聖職者や王族の墓所をご紹介いたします。

◆聖ミカエル礼拝堂

◆サー エドワード・ユード

1974~1978 中華人民共和国 英国大使
1982~1986 香港総督

◆トリニティ礼拝堂

◆ヘンリー4世と王妃

ジョーン・オブ・ナヴァールの墓が安置されています。

◆黒太子として名高い勇者エドワード王子の墓

エドワード黒太子は、エドワード3世の長男、100年戦争で活躍した黒太子です。

◆ヘンリー・チチェリ大司教の墓所

ヘンリー・チチェリ大司教の墓所は、大聖堂に数多くある素晴らしい墓碑の中で最も華やかでとても凝った造りとなっています。

◆聖堂コロナ

聖堂コロナには、もともと聖トマス・ベケットの頭蓋骨の一部が置かれていたと言われています。ステンドグラスには、聖トマス・ベケットの生涯が描かれています。

◆マータダム殉教の場           

大聖堂の暗殺場所。1170年国王ヘンリー2世と教会の自由をめぐって対立したため、国王の4人の騎士が大司教トマス・ベケットを暗殺したのが大聖堂内なので、現在マータダム(殉教)とよばれている場所です。大聖堂の暗殺場所のロウソクは365日灯火されています。

◆クリプト(地下聖堂コロナの聖堂)    
クリプトは、大聖堂の中で最古の部分です。歴史は11世紀まで遡ります。典型的なロマネスク様式の半円形アーチ、素晴らしい柱頭、装飾が施された円柱をみることができます。(クリプト内は写真撮影禁止)

◆回廊の外観

◆回廊

大聖堂はもともと、ベネディクト会クライスト・チャーチ修道院の教会で、グレート・クロイスター(大回廊)は、僧侶たちの生活の場でした。

◆回廊の天井

グレート・クロイスターの天井止め飾りの、大部分は、その建造資金の寄進者たちを表しています。

◆聖トマス・ベケットの殉教の場の絵画(中央)

◆チャプターハウス(参事会会議場)の天井

チャプターハウスの木造天井は、1405年に建立されたもので、ヴイクトリア時代に修復されています。

◆チャプターハウス(参事会会議場)

1300年代に建造されたイギリスで最も大きなチャプターハウスと言われています。回廊とチャプターハウスは、大聖堂や修道院の一部をなす建物や部屋で、修道院生活で重要な役割を果たしていました。チャプターハウスの名称は、修道院長のビジネスの会議のための部屋の利用からです。僧侶たちは、毎日チャプターハウスに集まり、ここで聖ベネディクトスの戒律の朗読が行われていました。

◆ハーブガーデン

◆12世紀に造られた給水塔

◆カンタベリー セントオーガスティン修道院   
世界遺産に登録されているカンタベリー セントオーガスティン修道院

◆カンタベリー セント オーガスティン修道院(AD598建設)    

初期はケント王の埋葬地として建てられました。カンタベリー セント オーガスティン修道院がキリスト教の聖地となり、「カンタベリー大聖堂」ができるきっかけになった場所だとも言われています。中世の世界で重要なベネディクト修道院の一つでした。1538年ヘンリー8世の修道院解散令によって閉鎖されました。現在は、廃墟になっていますが、修道院の大部分がそのまま残されている遺跡を見ることができます。

◆カンタベリー セント オーガスティン修道院(敷地)        

敷地内にはカンタベリー 大聖堂の初代司聖オーガスティンや司祭たちが、埋葬されています。

引き続いて、カンタベリーの街並みをご紹介いたします。
◆大聖堂の前の広場

◆カンタベリーの中でも一番古い館とされている建物

1500年建築のオールド・ウィーバーズ・ハウス、現在はレストランになっています。

◆市内を流れる運河「リトルベニス」

◆パブ

◆マーローシアター

劇作家クリスタファー・マーロの名前を用いたシアター

◆カンタベリー ハイストリート レストラン/ショップ

いかがでしたでしょうか。ご覧いただきましたように、カンタベリー大聖堂にいると、イギリスの歴史の深さ、建築の素晴らしさを改めて感じ取ることができ感無量の一言です。皆様も是非、カンタベリー、そして大聖堂をご覧になられてくださいませ。

カンタベリー大聖堂 公式サイト https://www.canterbury-cathedral.org/