みなさま、こんにちは。MHスクール校長の林みきです。ロンドンで毎年5月に開催される英国最大の園芸の祭典、「チェルシー・フラワー・ショー」に行ってまいりました。チェルシー・フラワー・ショーは100年以上に渡って開催されています。会場は、チェルシー王立病院です。
チェルシー王立病院・ゲート
D-DAY75 Garden Designer John Everis
今年は、日本から出展した2つの庭が金賞を受賞しました。1つはArtisan Gardenの部門で石原和幸氏の「グリーンスイッチ」。コンセプトは「都市生活の緊張をスイッチ・オフし自由を味わえる庭」。石原氏は8年連続、11個目の金賞を受賞しました。(残念ながら石原和幸氏の庭園は混雑していて写真が撮れませんでした。)
もう1つは、Space to Growの部門で北海道で活動する2人の若手庭園デザイナー、柏倉一統一氏と佐藤未季氏が初出展した「漢方の庭」。コンセプトは「健康と幸せを実現する庭」。北海道の風景と風水を取り入れて設計した庭に、薬効がある植物を豊富に植え込んだ作品で金賞を受賞しました。
柏倉一統氏、佐藤未季氏 「漢方の庭」
さらに今年、ケンブリッジ公爵夫人キャサリン(キャサリン妃)が王立園芸協会(RHS, Royal Horticultural Society)と、Andree Davies & Adam Whiteと共同デザインしたガーデン、「RHS Back to Nature Garden」という作品を出展しました。キャサリン妃が初めてデザインする作品のテーマは “森林”。自然が心身に与えるポジティブな影響を表現し、子供や家族、コミュニティに自然と触れ合うことの大切さを物語っています。
王立園芸協会主催のガーデニング
RHS、Royal Horticultural Society は、約200年にわたり、環境のため、ヘルス&ウェルビーイングのために、あらゆる年齢やバックグラウンドの人々に学びと成長の機会を与えるために、ガーデニングや植物から生まれるパワーを信じ、支援する活動を行なっています。ケンブリッジ公爵夫人のサポートと国民保険サービス(NHS England)とのパートナーシップにより、ガーデンやネイチャー、植物などの魅力が、私たちの健康と幸せの気づきになるチャンスを与えられるのではと感じ取られました。
The RHS Back to Nature Garden
Designer Laurelie de la Salle
Designer Jonathan Snow
グレートパビリオン
Chelsea New Design Award
The Art of breading An English Rose
Flower
盆栽
サボテン
樹木や果実を利用したフローラル・アート
Chelsea Pensioner
野外コンサート
コンサートをきく人々
チェルシー・フラワー・ショーの最大のハイライトは、色とりどりの花々がそろっていた広大なGreat Pavilionでした。樹木や果実を利用したフロ-ラル・アートでは、心が若返ったように感じられ、また私たちの目も楽しませてくれたように思いました。今年のメデイアで一番取り上げられたキャサリン妃の「RHS Back to Nature Garden」では、心身ともに癒された1日でした。