みなさま、こんにちは。MHスクール校長の林みきです。今回は、シェイクスピアの歴史や劇場について学びたいと思い、ロンドン、シェイクスピア・グローブ座(Shakespeare’s Globe Theatre)の「展示スペース」とグローブ座を再建した「野外劇場」を見学してまいりました。
グローブ座は、シェイクスピアが戯曲を書き続けた劇場です。最初のグローブ座は、1599年にバンクサイドにウィリアム・シェイクスピアの劇団である宮内大臣一座のために建設されました。シェイクスピアの名作の多くはグローブ座で公演され、設立後14年間、ロンドンで最も成功を収めた劇場のひとつになりました。1613年、公演中に舞台装置の大砲によってグローブ座の茅葺屋根に火がつき全焼しました。1642年のイギリス清教徒革命の影響によりすべての劇場が閉鎖されるまで、シェイクスピア劇団の本拠地でした。グローブ座の再建は、アメリカ人の俳優、監督、プロデユーサーであるサム・ワナメーカー(Sam Wanamaker、1919~1993)により始められました。サムが1949年にロンドンを訪れた時にグローブ座跡地に壁のサインしかなかったことがきっかけでした。そして1997年、ついにグローブ座が再建されました。
グローブ座の「展示スペース」と「野外劇場」の写真を撮影できましたので一部ご紹介いたします。
◆ロンドン、テムズ川南岸サザック 旧グローブ座の跡地
◆シェイクスピアに関する展示物 入口と展示コーナー
・展示コーナ ウィリアム・シェイクスピア胸像
・展示コーナ Sam Wanamaker Playhouse
・展示コーナ 再建されたグローブ座の模型
・展示コーナ シェイクスピアに関する展示物
・シェイクスピアに関する展示物 「マクベス」で使用された衣装
・シェイクスピアに関する展示物 衣装
◆グローブ座
ロンドンで唯一認可された茅葺屋根のグローブ座。外観は円筒型の建物。金属製のねじや釘は一切使われず、レンガやオーク材で作られています。
・野外劇場 屋根がありませんので空を眺めることができる構造
・野外劇場 楽団のバルコニー
・野外劇場 ヘラクレスの柱 大理石ではなく塗装された木材、天を支える巨大な2本のオークの木の幹
・野外劇場 見学の人々
◆ロンドン レスタースクエアーのシェイクスピア銅像
◆ロンドン 聖メアリー・オールダーマンベリー公園、シェイクスピア胸像
「ファースト・フォリオ」 36作品をまとめて1623年に印刷したものが「ファースト・フォリオ」です。シェイクスピアの同僚、ヘンリーコンデルとジョン・ヘミングスのメモリアルです。
舞台に茅葺屋根があったり、なかったりと、当時の時代を十分に感じとることができたグローブ座。ウィリアム・シェイクスピアが生きた時代のロンドンにタイムスリップ、そして彼の人生の哲学論、生活史など400年以上も前の雰囲気を堪能し、忠実に再現されたグローブ座に圧巻でした。