BBC websiteより チャールズ国王とカミラ女王


国王チャールズ3世の戴冠式
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今回は英国の大イベント、チャールズ国王の戴冠式のご紹介をいたします。

40代目の新君主チャールズ3世の伝統的な戴冠儀式は、5月6日にロンドン、ウエストミンスター寺院で行われます。戴冠式はエリザベス女王の戴冠式が1953年6月に行われて以来70年ぶりで行われます。

戴冠式の流れは伝統的で荘重な儀式がいくつかに分かれており、承認の儀、宣誓の儀、塗油の儀、認証の儀、戴冠と忠誠の誓いの儀などが厳かに執り行われます。

戴冠式で行われる儀式の中で戴冠の椅子の下に置かれる「スクーンの石」は、歴代のスコットランド王がスクーン宮殿にあったこの石の上で戴冠式を行っていたものです。この「スクーンの石」は、1296年にイングランド王エドワード1世がスコットランドを侵攻した際に持ち去られ、長い間ウエストミンスター寺院に保管されていましたが、700年後の1996年にスコットランドに返還され現在はエディンバラ城にあります。その「スクーンの石」が一時的にロンドンへ戻ってきて行われる初めての戴冠式となります。

式典終了後、チャールズ国王とカミラ女王を乗せた馬車や兵士らの隊列が市内をパレードし、国民の祝福を受けることとなっています。また、バッキンガム宮殿に戻った後、国王夫妻は王室メンバーと共にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場し、伝統のフライパストが披露されます。

戴冠式にはロイヤルファミリーはじめ、下院議員、貴族院、国家元首、バイデン米大統領ジル夫人や秋篠宮ご夫妻をはじめ要人約2000人が参列し、伝統にのっとった厳粛な儀式やパレードが予定され、大規模なイベントを観ようと国内外から多くの人々が集まることが見込まれています。

5月7日は、ウィンザー城での野外コンサートなどが開催されます。またコロネーション・ビッグランチ、家族、友人、隣人、コミュニティが集まりストリートパーティーのほか、アフタヌーンティー、バーベキュー、ランチなどをみんなで楽しむイベントが行われる予定です。