みなさま、こんにちは。10月のイベントに引き続いて、11月のイベント「ガイ・フォークス・ナイト」と「戦没者追悼記念日」をご紹介いたします。

ガイ・フォークス・ナイト 2021年11月5日
写真 Guy Fawkes Night Wikipediaより

1605年、ガイ・フォークスなる人物は国会議事堂爆破、国王ジェームズ1世暗殺計画に関わり、計画実行目前に犯人らは取り押さえられ、国会は難を逃れました。11月5日を記念日として「ガイ・フォークス・ナイト」といわれる所以です。

1600年代、カトリック教徒の間で自分達を弾圧する英国王ジェームズ1世への不満が高まり、国王を暗殺しようという計略がなされました。1605年11月5日に、国会に爆弾をしかけて英国王ジェームズ1世を殺害する計画を立てた集団がありました。それがガイ・フォークス(Guy Fawkes) を含む13人のカトリック教徒による陰謀でした(Gunpowder treason Plot) 。

国会議事堂を開会式の日に爆破することによって、劇的なかたちで英国王ジェームズ1世と国会議員を亡きものにしようと企んだのです。13人のカトリック教徒達は36樽の火薬 (Gunpowder)を用意し、貴族院の地下室に隠しておき、実行できる日を待っていました。この爆破計画は前日に見つかり失敗に終わり、犯人らは公開処刑されました。

1605年11月5日、英国王ジェームズ1世が殺害されずに生きられたことを祝って火薬に火が点されて以来、この日には花火をあげる習慣が定着しました。近年ではこの日が近づいてくると、日暮と共にあちこちで花火の音が深夜まで響き、そして「ガイ・フォークス・ナイト」には、ガイ・フォークスの人形を作り、それを燃やしたり、花火大会や焚き火が各地で催されます。



戦没者追悼記念日 2021年11月11日
写真 Remembrance Day Wikipediaより

「リメンバランス・デー」は、1918年11月11日に終戦を迎えた日を記念して、英国王ジョージ5世によって定められた記念日です。英国内(及び英連邦諸国などを含む世界の複数国)で、第一次大戦の戦死者を追悼するために、2分間の黙とうが行われます。

「リメンバランス・サンデー」は、第2週の日曜日、今年は11月14日に迎えます。ロンドン中央部では、午前中、ホワイトホールにある戦死者の慰霊碑の前で追悼儀式が行われます。英王室のメンバー、首相、各政党党首、外相、英連邦や軍の代表者が出席。11時に黙とう。その後、エリザベス女王、王室メンバー、首相などが花輪を慰霊碑前に供えます。英国内各地では、各地の慰霊碑の周辺で同様の儀式が行われます。地元の教会の前に有志が集合し、慰霊碑まで追悼行進した後、黙とう、そして花輪を供えます。

「リメンバランス・サンデー」の追悼する対象は、当初第一次世界大戦の戦死者たちでしたが、 その後第二次大戦、アフガニスタン、イラクにおける戦死者など英国が関与した様々な戦争で命を落とした兵士も追悼する日ともなっています。日本とは違った戦争の歴史をもつ英国で「リメンバランス・サンデー」の式典を体験することで、日本人として様々なことを考えさせられます。