自然療法のトータルスクール
リフレクソロジーは、アメリカやヨーロッパでは代替医療のセラピーとして認識されています。体全体は、足や手と関係があるという考え方をもとに、足や手に現れる痛みや不快な部位を施すことにより、体の調子を全体的に整えて人間が本来持っている免疫力を高めるホリスティックセラピーであると考えられています。リフレクソロジーの語源はreflex(反射)+logy(学問)、「反射学」という意味です。日本では反射療法と訳されることが多いようです。
なぜ、リフレクソロジーは「反射学」または「反射療法」といわれるのでしょう。それは人間の体の臓器、骨、神経などの各部位が、足や手、耳などの各部分に投影され反射、関連している、という考え方に基づいているからです。特に足はその典型的な例で、体全体が投影されていると考えられてます。
リフレクソロジーは足を刺激する事で関連する体の部分が癒されると考えられる学問です。リフレクソロジーは、器具などを使わずに、手と指で反射ゾーンを刺激することにより、ストレスや疲労などの原因で滞ったエネルギーを活発にさせます。弱った機能を活性化させることで、血液やリンパの流れを促進し、新陳代謝を良くします。身体が健康で調和の取れた状態になるのを助け、本来持っている自然治癒力を高めるという健康法、自然療法です。
リフレクソロジーの歴史は古く、紀元前4000年のエジプトにさかのぼるといわれています。エジプト、サッカラで「アンカマホー」と呼ばれる高官の墓にある、紀元前2300年頃の壁画には、2人の人物がそれぞれ手・足を治療している様子が描かれています。
ハンド・フット・マッサージを体系的な医療方法にしたのは、アメリカのウィリアム・H・フィッツジェラルドという耳鼻科医です。簡単な手術の時に、手足のある部分を圧すると痛みを和らげ、また体のある部分の機能回復がある事を発見したのです。彼は、独自の研究と実際の治療方法を『ゾーンセラピー』という本にしました。20世紀初頭のことです。
1930年頃、Dr.ライリーのサポートを得て、ユニス・インガム女史、理学療法士が、ウィリアム・H・フイッツジェラルドの医師のゾーンセラピーを受け継ぎました。足には、体の他の部分と関連した部分がある事に気付き、それをフットチャートという関連図の表にしました。そしてその技術にリフレクソロジーという名称を付けたのです。現在もこのチャートと技術は、インガム・メソッド・リフレクソロジーという呼び名で、世界中の人々に受け継がれています。
紀元前4000年---------
エジプトの時代から行われてきた手足のマッサージの療法を体系的に確立し、リフレクソロジーという名前を付けたのは、ユニス・インガム女史です。
彼女は、医師ウィリアム・H・フィッツジェラルドの研究をもとに、独自の考え方や方法を展開し、手足の部分と体のほかの部分との関係を表にしたフット・チャートを考案しました。 そのフット・チャートを元に、リフレクソロジーをアメリカ全土、そしてイギリスをはじめ、ヨ―ロッパ各国に啓蒙、活躍しました。
リフレクソロジーについて『Stories the Feet Can Tell』&『The Stories Feet Have Told』を出版し、その後のリフレクソロジーに大きな影響を残しました。 彼女が築きあげたリフレクソロジーは、彼女の甥ドワイト・C・バイアーズ氏とその家族に受け継がれて今日、世界中の人々に広まっています。
ユニス・インガム女史のリフレクソロジーは、アメリカ、カナダ、イギリス、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリア、日本、東南アジアで親しまれ、多くのプロフェッショナル・リフレクソロジストの育成をしています。
ユニス・インガム女史
理学療法士・創設者・教育者